【英文法】動詞の小難しい話(英語マニア用)【英語のかたち】
動詞の種類や定義について
Vというのは動詞(Verb)のことです。動作を表す語です。英語に初めて触れる時なんかによくある説明だと思います。
が、この説明が良くないと思うのです。明確な動作を表さない動詞なんか無数にあるから。
例えば
be(~である) think(~だと思う) want(~を望む)taste(~な味がする)
feel(~だと感じる) believe(~だと信じる)
これねー、「動詞は動作を表す言葉なんだなー」って理解では無理だと思う。
状態動詞なんて言葉もあって、確かにこの概念で「動詞は動作を表す言葉なんだなー」って理解によって起こる多くの問題は解決します。しかしながら状態動詞ってやつもね、日本語に訳してしまったら『be+adj.』などと見分けがつきにくいものも(何なら『be+adj.』で言い換え表現があるものまで)たくさんあったりするし。
他の説明の仕方では、『日本語にしたときに活用形(過去形など)がある語』なんて説明もよくあります。
これはかなりいい線を言った説明のように見える。ただ、形容詞って活用するんですよね、日本語だと。あと、形容動詞なんて曖昧なものもあったりしますね。つまり、日本語に直してから品詞を判断してちゃ遅いわけですよ。
ではこのV(動詞)ってヤツを説明するためにどう定義しようか。(以下、感覚で掴める人には不要な努力。哲学風の遊びです。)
Verbとは、
『原型、~ing形、過去形、過去分詞形、三単現の~s形』に活用する単語である。
これ以外に厳密に定義するの無理じゃない?中学・高校範囲では特に。他の分類方法教えてほしいです。ただし、例外を一つも出さない本当に厳密な定義で。
あるいは、辞書に『V』『Vi』『Vt』って書いてある物が動詞。以上。あとは考えるな。
僕が生徒だったらこんな説明されたらもうその授業聞かないとは思いますが、僕みたいなレイガイキライマンは辞書という先人達の知恵の結晶に迎合するのが一番なのかなとも思います。
be動詞・動作動詞・状態動詞・自動詞・他動詞・感情動詞・知覚動詞・・・。
で、こいつらが時制変化したり、受動態になってみたり、感情動詞なんかは主語と目的語の見分けが難しかったり、助動詞とくっついてみたり、妄想の中では今の時制とずれてみたり(仮定法)、かと思ったらtoの後ろに入ったら急に大人しくなって原型にしかなれなかったり・・・。でもto be Vingやto be Vp.p.はOKです。は?
英語学習の難しさは、動詞に始まり動詞に終わり、前置詞でまた始まるって感じですかね。